3歳、4歳の子供たちが大人でも難しい古文・漢文をすらすらと読んでしまうという驚きの幼稚園がある。小泉敏男氏が47年前に創立した「東京いずみ幼稚園」(東京都足立区)だ。試行錯誤の中から創り上げた独自の教育カリキュラムで、子供たちの能力をぐんぐん引き出し伸ばしてきた小泉氏に、これまでの歩みを辿っていただきながら、教育者としての思い、これから求められる幼児教育のあり方について語っていただいた。
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東京いずみ幼稚園園長
小泉敏男
こいずみ・としお
昭和27年東京都生まれ。小学4年生から中学3年生までを対象として運営していた小泉補習塾を経て、51年父・小泉孝義と共にいずみ幼稚園を創設、副園長に就任。石井式漢字教育、ミュージックステップ音感教育などの導入、屋内温水プールの設置など、当時としては画期的なプログラムを次々と導入。平成7年に園長に就任。16年には第13回音楽教育振興賞を幼児教育界で初めて受賞。著書に『東京いずみ幼稚園式 美しい日本語が、心の強い子を育てる』(宝島社)がある。