和歌山の小さな農園でつくられるみかんとフルーツジュースに、いま熱い視線が注がれている。農園を営むのは谷井康人氏。父親から引き継いだみかん農園の未来を開くため、栽培や販売のあり方を懸命に模索し、一流ホテルも絶賛する商品を生み出してきた。その足跡と、仕事に懸ける思いをお話しいただいた。
谷井農園代表
谷井康人
たにい・やすひと
昭和41年和歌山県生まれ。アメリカ留学中、父の病で中退し、家業のみかん農園を継ぐ。伝統農法にこだわった糖度の高いみかんづくりや、市場に頼らない個人通販で躍進。さらにジュースやジャムも手掛け、一流ホテルで採用され高い評価を得る。掃除大賞2015で「農林水産大臣賞」受賞。著書に『奇跡のみかん農園』(SBクリエイティブ)がある。