日本の政治には国家百年の計がない―この強い危機感のもと、1979年に松下幸之助が立ち上げたのが、松下政経塾である。時に松下幸之助84歳。既に功成り名を遂げた経営の神様が、この塾に込めた思いとはいかなるものだっただろうか。松下幸之助のもとで塾頭として運営に尽力した上甲 晃氏と、創成期の塾生として薫陶を直に受けた逢沢一郎氏、野田佳彦氏、山田宏氏に、当時の思い出を交えながら、日本の国家百年の計について語り合っていただいた。
この記事は約28分でお読みいただけます
参議院議員、前杉並区区長
山田 宏
やまだ・ひろし
昭和33年東京都生まれ。56年京都大学法学部卒業。松下政経塾に入塾。60年東京都議会議員に史上最年少で当選。平成5年日本新党に入党。衆議院選挙で初当選。6年新進党結党に参加。11年杉並区長。22年日本創新党党首。24年衆議院選挙に日本維新の会より出馬し当選。26年次世代の党幹事長。28年参議院選挙に自民党公認で出馬し当選。著書に『政治こそ経営だ』(日経BP社)など。
志ネットワーク「青年塾」代表
上甲 晃
じょうこう・あきら
昭和16年大阪市生まれ。40年京都大学卒業と同時に、松下電器産業(現・パナソニック)入社。広報、電子レンジ販売などを担当し、56年松下政経塾に出向。理事・塾頭、常務理事・副塾長を歴任。平成8年松下電器産業を退職、志ネットワーク社を設立。翌年、青年塾を創設。著書多数。最新刊に『松下幸之助に学んだ人生で大事なこと』(致知出版社)がある。