2017年5月号
特集
その時どう動く
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その時どう動く

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    そのとき どう動く──書家の相田みつを氏はしばしば、この言葉を書にしている。大事な折節にこの言葉を自問自答されたのだろう。

    人生にはさまざまな「その時」がある。

    学生の頃、タイトルに惹かれて佐藤愛子さんの『その時がきた』という小説を読んだことがある。内容の詳細は忘れたが、女性の生理がなくなった時のことが書かれていたと記憶している。

    加齢からくる「その時」は男女の別なく訪れる。誰にも例外なく訪れる「その時」は、死である。その時を迎えてどう動くか。人間、永遠のテーマであろう。