書家・詩人である相田みつをの書に「そのときどう動く」という作品がある。人生はいつどこで何が起こるか分からない。その時その時の出来事に対して相応しい手を打っていかなければ、人生という旅路は謳歌できないだろう。相田みつをがこの言葉に込めた思い、その作品と生き方から学ぶべき人生の心得について、相田一人氏と横田南嶺氏に縦横に語り合っていただいた。
1985年
相田みつを美術館館長
相田一人
あいだ・かずひと
昭和30年栃木県生まれ。書家・詩人として知られる相田みつをの長男。出版社勤務を経て、平成8年東京に相田みつを美術館を設立、館長に就任。相田みつをの作品集の編集、普及に携わる。著書に『相田みつを 肩書きのない人生』(文化出版局)など。
円覚寺管長
横田南嶺
よこた・なんれい
昭和39年和歌山県生まれ。62年筑波大学卒業。在学中に出家得度し、卒業と同時に京都建仁寺僧堂で修行。平成3年円覚寺僧堂で修行。11年円覚寺僧堂師家。22年臨済宗円覚寺派管長に就任。著書多数。最新刊に『人生を照らす禅の言葉』(致知出版社)。