日本画の新たな地平を切り開いた巨匠・東山魁夷。自然が湛える豊かな生気を、独自の作風で描き出した風景画の数々は、いまもなお人々の心を魅了して止まない。その生前に学芸員として交流を重ねた野地耕一郎氏に、巨匠の横顔と、作品に込められた思いについてお話しいただいた(写真:「唐招提寺御影堂障壁画」制作風景)。
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公益財団法人泉屋博古館分館長
野地耕一郎
のじ・こういちろう
昭和33年神奈川県生まれ。成城大学卒業。美学美術史専攻。58年より山種美術館の学芸員として勤務。その後、練馬区立美術館学芸員、主任学芸員を経て、平成25年泉屋博古館学芸課長。現在同館分館長。