国宝高松塚古墳の石室解体やイースター島のモアイ像の修復、アンコール遺跡の復元など世界的な石工として知られる左野勝司氏。中学卒業後、石工の世界に入り、ノミとハンマーで道を切りひらいてきた。見習いから始まり、世界の石工と呼ばれるまでの道程を振り返っていただいた。
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石工
左野勝司
さの・かつじ
昭和18年和歌山県生まれ。中学卒業後、石工見習いを経て、40年左野石材店を創業。53年飛鳥建設に改組。藤ノ木古墳石棺や高松塚古墳石室など寺院・神社の石造文化財の調査や修理・復元に携わる。海外ではイースター島のモアイ像の修復などにも当たる。平成19年吉川英治文化賞受賞。同年文化庁長官賞受賞。