共に京都の地で会社を興し、1代で日本を代表する1兆円企業へと導いてきた二人の経営者がいる。稲盛和夫氏と永守重信氏。同じ申年生まれで年齢はひと回りの差があり、永守氏は常に稲盛氏の背中を追いかけ、目標として仕事に邁進してきたという。稲盛氏が亡くなられたいま、永守氏は何を思い、これからどう歩んでいこうとしているのか。約40年に及ぶ稲盛氏との付き合いの中で受けてきた影響を交えつつ、胸の内を明かした。
日本電産会長
永守重信
ながもり・しげのぶ
昭和19年京都府生まれ。42年職業訓練大学校(現・職業能力開発総合大学校)電気科を首席で卒業。48年日本電産を設立、社長に就任。国内外で積極的なM&A戦略を展開し、世界No.1の総合モーターメーカーに育て上げた。現在、会長兼最高経営責任者(CEO)。平成30年京都先端科学大学を運営する学校法人永守学園理事長に就任。著書に『成しとげる力』(サンマーク出版)『永守流経営とお金の原則』(日経BP)『人生をひらく』(PHP研究所)『大学で何を学ぶか』(小学館)など。