卓球界で小さい頃から注目を浴びながら世界で活躍する平野美宇選手。その母である真理子さんは三姉妹を育てる傍ら、卓球教室を開き、競技力だけではなく人間力を育てることを大切にしているという。同じく「メシが食える大人を育てる」という理念のもと、全国に360校以上の「花まる学習会」をつくってきたのが創業者である高濱正伸氏である。お二人にご自身の子育てを振り返りつつ、教育で最も大事なことは何か、縦横に語り合っていただいた。
自身の卓球教室で老若男女、障碍の有無を問わず指導している平野さん。
ご息女の三姉妹もここで卓球を始めた。
花まる学習会代表
高濱正伸
たかはま・まさのぶ
昭和34年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。平成5年33歳の時に「メシが食える大人を育てる」という理念を掲げ、「数理的思考力・読書と作文を中心とした国語力・野外体験」の三つを主軸にした花まる学習会を設立。7年には小学4年生から中学3年生を対象に進学塾スクールFCを設立。主な著書に『つぶさない子育て』(PHP研究所)『勉強の面白さってなんだろう』(KADOKAWA)など。
子供たちへの授業が大好きだと語る高濱氏。
平野卓球センター監督
平野真理子
ひらの・まりこ
静岡県生まれ。筑波大学時代は卓球部の主将を務める。卒業後、静岡にて10年間教鞭を執る。山梨に移り、平成15年に平野卓研(現・平野卓球スクール)を立ち上げる。三人姉妹の子育ての傍ら、約80名の老若男女に卓球を指導している。長女は東京オリンピック卓球女子団体銀メダルを獲得した美宇選手。著書に『美宇は、みう。』(エッセンシャル出版社)がある。