毎日、看板商品のロールケーキを買い求める人たちが絶えることのない洋菓子店が兵庫県三田市の住宅街にある。パティシエ エス コヤマ。オーナーシェフの小山 進氏は14年前、交通の便がよいとはいえないこの丘陵地に店を構えて大ヒットさせたばかりでなく、ショコラの世界的コンクールで6年連続最高賞を獲得した。まさに一流の菓子職人だ。その仕事の原点はどこにあるのか。
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パティシエ エス コヤマ オーナーシェフ
小山 進
こやま・すすむ
昭和39年京都府生まれ。大阪あべの辻調理師専門学校卒業後、菓子製造スイス菓子ハイジに入社。平成12年独立。15年パティシエ エス コヤマを設立。「小山ロール」を大ヒットさせる。フランスで最も権威のあるショコラ愛好会「クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ」のコンクールでは23年以来、計6回の最高位を獲得。著書に『「心配性」だから世界一になれた』(祥伝社)など。