稀代の名経営者・稲盛和夫氏の側近として30年近く行動を共にしてきた大田嘉仁氏。稲盛氏と共にJALの再建に携わり、2年7か月という短期間での奇跡の再上場に大きな役割を果たした。その大田氏がこのたび弊社より、稲盛氏の傍らで聞いた言葉を書き留めた60冊の秘蔵ノートの中から、特に心に残った言葉をピックアップしてまとめた『運命をひらく生き方ノート』を刊行した。
大田氏が稲盛氏から学んだ「生き方のヒント」とはどういうものだったのか。書籍発刊に至る歩みと共に振り返っていただいた。
(日本航空元会長補佐専務執行役員)
大田嘉仁
おおた・よしひと
昭和29年鹿児島県生まれ。53年立命館大学卒業後、京セラ入社。平成2年米国ジョージ・ワシントン大学ビジネススクール修了(МBA取得)。秘書室長、取締役執行役員常務などを経て、22年12月日本航空(JAL)会長補佐・専務執行役員を兼務(25年3月退任)。27年12月京セラコミュニケーションシステム代表取締役会長に就任(30年3月退任)。令和元年㈱MTG取締役会長就任。現在は、立命館大学評議員、八坂神社崇敬会常任幹事、日本産業推進機構特別顧問、鴻池運輸社外取締役、新日本科学顧問、МTG相談役などを務める。著書に『JALの奇跡』『運命をひらく生き方ノート』(共に致知出版社)などがある。