国内最高峰の刀剣研師に与えられる「無鑑査」に48歳で認定された臼木良彦氏。66歳になるいまなお第一線で刀剣研師の山を登り続け、技術の伝承・後進の育成に情熱を傾けている臼木氏に、人生の歩みを辿りながら、師に学んだ仕事の極意、自ら掴んだ人生の要諦をお話しいただいた。
刀剣研師
臼木良彦
うすき・よしひこ
昭和31年東京都生まれ。高校卒業後、刀剣研師で人間国宝の藤代松雄氏に入門。60年に独立。平成13年、名刀「粟田口国吉」を研ぎ、最高賞「木屋賞」を受賞。17年「無鑑査」(国内最高峰の刀剣研師に与えられる称号)に認定。東京都江東区無形文化財。双水執流組討腰之廻清漣館館主。