海から日は出で
満山の露が光る
まさに華厳
この時からわたしはしっかりと
光を求めて歩み始めた
『光る』と題する坂村真民さんの詩である。美しい詩である。力強い詩である。丹田に気力が充実していなければ、こういう詩は書けない。
丹田とは臍の下3寸(10センチ)あたりの下腹部を指す。「ここに力を入れると健康と勇気を得るといわれる」と広辞苑にある。「丹田常充実」とは、生きていく上で丹田が常に充実し力に満たされていることが大事、ということを教えている言葉である。
この言葉は森信三(しんぞう)師から教わった。『森信三一日一語』の12月28日の項にこうある。