東日本大震災から丸5年の歳月が経過した。いまだ復興は道半ばである。とりわけ宮城県気仙沼市は大地震、大津波に加え、湾一帯が火の海と化し、甚大な被害を受けた地域の一つだ。その地で長年、事業を営み、大津波で社屋が流失した中、ゼロから再起を図るとともに、地域のために尽力してきたのが熊谷電気社長・熊谷光良氏と男山本店社長・菅原昭彦氏である。この5年間、いかにして大震災という関に向き合ってきたのか。リーダーとしての実践と心掛け、そして復興に懸ける思いについて語り合っていただいた。
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熊谷電気社長、宮城県倫理法人会副会長
熊谷光良
くまがい・みつよし
昭和22年宮城県生まれ。45年東北学院大学工学部卒業後、東光電気工事入社。50年熊谷電気商会(現・熊谷電気)入社。平成13年同社代表取締役就任。26年宮城県倫理法人会副会長就任。その他、気仙沼電気工事組合理事長、気仙沼商工会議所常議員などの要職も務める。
男山本店社長、気仙沼商工会議所会頭
菅原昭彦
すがわら・あきひこ
昭和37年宮城県生まれ。60年成蹊大学法学部卒業後、61年男山本店入社。平成14年同社代表取締役就任。25年気仙沼商工会議所会頭就任。その他、震災復興会議委員、内湾地区復興まちづくり協議会会長として、地域の復旧・復興、産業再生にも取り組んでいる。