明治維新150周年の今年(2018)、明治という時代に改めて注目が集まっている。明治の文化に造詣が深い文芸批評家の新保祐司氏は、内発力に溢れた明治精神に再び光を当てることこそが、混迷の時代に新たな活路をひらく鍵だと説く。
文芸批評家、都留文科大学教授
新保祐司
しんぽ・ゆうじ
昭和28年宮城県生まれ。東京大学文学部卒業。『内村鑑三』(文藝春秋)で新世代の文芸批評家として注目される。文学だけでなく音楽など幅広い批評活動を展開。平成29年度第33回正論大賞を受賞。著書に『明治頌歌︱言葉による交響曲』(展転社) 『明治の光 内村鑑三』『「海道東征」とは何か』(ともに藤原書店)など多数。