名古屋テレビ塔、大阪通天閣(2代目)、東京タワー。各地で名物として親しまれるこれらの構造設計を一手に引き受けたのが、「日本の耐震建築の父」「塔博士」の異名を取る建築家・内藤多仲その人である。自らも同じ建築の道へ進んだ次男の内藤多四郎氏に、家庭での知られざる素顔を交え、多仲博士の足跡を辿っていただく(竣工間近の東京タワー建設現場にて ©朝日新聞社/時事通信フォト)。
日本建築積算協会元副会長
内藤多四郎
ないとう・たしろう
昭和7年東京生まれ。33年早稲田大学理工学大学院修士課程修了、日建設計入社。62年同社取締役・東京技術センター所長。日建アクト・デザイン社長、東西建築サービス社長を経て、平成7年より12年間、日本建築積算協会副会長を務める。