自宅の一室を事務所代わりに、自転車一台で立ち上げた印刷業を、年商1,000億円を超える企業グループに育て上げた木下宗昭氏。事業を巡る様々な艱難を、飛躍の芽に転じてきた原動力は何か。その足跡と経営観、人生観について、かねて昵懇の間柄である福地茂雄氏に聞いていただいた。
佐川印刷会長
木下宗昭
きのした・むねあき
昭和18年京都府生まれ。高校卒業後に山一證券、印刷会社のロクマを経て、45年キノシタ印刷を創業。社長に就任。51年佐川印刷に社名変更。カラー印刷物から各種帳票に至るまで、商業印刷物全般を手掛ける。平成18年より会長。
アサヒビール社友
福地茂雄
ふくち・しげお
昭和9年福岡県生まれ。32年長崎大学経済学部卒業後、アサヒビール入社。京都支店長、営業部長、取締役大阪支店長、常務、専務、副社長を経て平成11年社長に就任。14年会長。18年相談役。20年第19代日本放送協会会長(23年まで)。