近年、音読が静かなブームとなっているが、30年以上前、音読の意義に気づき、その方法を独自に確立してきた人がいる。兵庫県で音読教室を開設する石橋淑子さんだ。子供たちをいきいきと甦らせる「石橋式音読」を築き上げた今日までの歩みを振り返りつつ、その教育的効果をお話しいただいた。
まねび学園JR尼崎駅前教室代表
石橋淑子
いしばし・としこ
広島県生まれ。尾道市立短期大学国文科卒業後、「美しい日本語の集い」で山上みちこ元NHK大阪アナウンサーに師事。昭和57年兵庫県伊丹市の「まねび学園」内に「心に効く音読教室」を開設。平成12年に尼崎市に同学園JR尼崎駅前教室を開校。幼児・児童を対象に国語音読と英語(SSTメソッド)を教えている。ロングセラーを続ける隂山英男氏の『徹底反復音読プリント』(小学館)の作品選びに協力した。