「何気ない日常が本当の幸せ」「大事なのは何事も積み重ねること」。そう語るのは、現役薬剤師として薬局に立ち続ける比留間榮子さん、97歳。ヒルマ薬局の2代目として、戦争や家族の病、死を乗り越えてきた日々を伺った。そこには、この混迷の時代を生き抜くヒントが詰まっている。
ヒルマ薬局薬剤師
比留間榮子
ひるま・えいこ
大正12年東京生まれ。昭和19年東京女子薬学専門学校(現・明治薬科大学)卒業。薬剤師である父の姿を見て自身も薬剤師を志し、父が創業したヒルマ薬局の2代目として働き始める。平成30年95歳の時にギネス記録「最高齢の現役薬剤師」に認定。現在も調剤業務を行いながら服薬指導や健康の相談に乗っている。著書に『時間はくすり』(サンマーク出版)がある。