レストランやカフェ、居酒屋をはじめ、多種多様な飲食店を次々立ち上げ、2010年には業界初の「100店舗100業態」を達成した「DDグループ」。同社を徒手空拳で創業し、今日の繁栄を築いてきたのが松村厚久氏である。「飲食業界の革命児」との異名を取る氏の艱難辛苦の歩みから、道なき道を拓いていく要諦、逆境の乗り越え方を探る。
DDグループ社長CEO
松村厚久
まつむら・あつひさ
昭和42年生まれ、高知県出身。64年日本大学理工学部卒業後、日拓エンタープライズ入社。日焼けサロン経営を経て、平成13年銀座に「VAMPIRE CAFE」を開業。22年「100店舗100業態」を達成。27年東証一部(現・プライム)上場。同年に発売された小松成美氏のノンフィクション『熱狂宣言』(幻冬社)の中で、若年性パーキンソン病であることを公表。現在も病と向き合いながら、300店以上の飲食店を運営すると共に、アミューズメント事業やホテル・不動産事業を手掛ける。