現代日本を代表する書家として活躍する一方で、全日本書道連盟の理事長として書道の普及や書道教育の充実などにも精力的に取り組んできた星 弘道氏、72歳。終わりなき書の道を高い志を持って歩み続けてきた星氏に、影響を受けた師の教え、そして志を実現していく要諦をお話しいただいた。
書家、全日本書道連盟理事長
星 弘道
ほし こうどう
昭和19年栃木県生まれ。高校卒業と同時に上京し、立正大学文学部に進学。堀日榮上人に得度を受け、20歳で戒行寺(東京都)の住職に。相田緑洋氏に書の手ほどきを受けた後、書家・浅香鉄心氏に師事。漢詩を大東文化大学中国文学科元教授・猪口篤志氏に学ぶ。50年に日展初入選、平成19年「日展会員賞」、22年「日展文部科学大臣賞」、23年「日本芸術院賞」をそれぞれ受賞。27年全日本書道連盟理事長に就任。