ここに現代社会に欠かせない技術を生み出した2人の日本人技術者がいる。大容量の情報を迅速かつ正確に読み取ることができる二次元コード「QRコード」を開発した原 昌宏氏。生体認証の分野では後発だったNECの顔認証技術を世界一の認証精度へと押し上げた今岡 仁氏。世界標準の開発に至る道のりは決して一路順風ではなかったというが、いかにして苦境を乗り越え道を切り開いてきたのか。両氏の挑戦の軌跡、人生・仕事の流儀について語り合っていただいた。
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デンソーウェーブ エッジプロダクト事業部主席技師
原 昌宏
はら・まさひろ
昭和32年東京都生まれ。55年法政大学工学部卒業後、自動車部品大手デンソーに入社。バーコードリーダーの開発に従事。平成6年漢字など大容量のデータを高速で読み取れるQRコードを開発。13年より組織改編に伴ってグループ会社のデンソーウェーブに所属。平成26年QRコードの開発チームと共に欧州発明家賞受賞。令和5年日本学士院賞・恩賜賞受賞。
NECフェロー
今岡 仁
いまおか・ひとし
昭和45年東京都生まれ。平成4年大阪大学工学部卒業。9年大阪大学大学院博士課程修了。同年NEC入社。14年より顔認証の研究開発に取り組み、米国国立標準技術研究所主催ベンチマークテストにて、NEC顔認証技術を世界No.1評価へ導く(2009年、2010年、2013年、2017年、2019年)。令和元年より現職。著書に『顔認証の教科書:明日のビジネスを創る最先端AIの世界』(プレジデント社)など。
世界最高水準の精度を誇るNECの顔認証技術を搭載した入国手続き端末