絶対に緩まないネジとして、世界中から注目を集める「ハードロックナット」。開発者の若林克彦氏は、子供の頃から画期的な発明品を多数手掛け「なにわのエジソン」の異名を取る。これまでの足跡を交えて、斬新なアイデアを生み出す秘訣や、自身を突き動かすエネルギーの源についてお話を伺った。
ハードロック工業社長
若林克彦
わかばやし・かつひこ
昭和8年大阪府生まれ。大阪工業大学を卒業後、バルブメーカーを経て、36年冨士産業社(現・冨士精密)を創業。その後、緩み止めナット「ハードロックナット」を開発し、49年ハードロック工業を設立。同商品は、絶対に緩まないことが求められる交通機関や機械、建築物などに広く採用されている。著書に『絶対にゆるまないネジ——小さな会社が「世界一」になる方法』(中経出版)がある。