車いすといえば、体の不自由な人の移動を補助するものである。しかし鈴木堅之氏の手掛ける「足こぎ車いす」は、乗れば動かなかった足が動き、リハビリに活用すれば歩けるようになるケースもあるという。道なき道を切り拓いてきた鈴木氏に、この事業に懸ける思いを伺った。
この記事は約14分でお読みいただけます
TESS社長
鈴木堅之
すずき・けんじ
昭和49年静岡県生まれ。平成8年盛岡大学文学部卒業。知的障碍者更生施設、理学療法士養成学校を経て、13年山形県内の公立小学校教員となる。15年医療ベンチャー企業FESに入社。半田康延教授と足こぎ車いす初号機に出会う。20年東北大学発ベンチャー企業TESSを設立。社長に就任。著書に『風きって進め 魔法の足こぎ車いす』(日本評論社)がある。