日本人の〝心のふるさと〟とされる三重県・伊勢神宮。神職として神宮に奉仕して36年になる吉川竜実氏は、神宮の歴史や神道の精神を深く学ぶ中で、生き方のヒントとなる多くの知恵を感じ取っていったという。日々の人生の心得から大きくは日本人のあり方まで、伊勢神宮に教えられたことをお話しいただいた。
伊勢神宮参事
吉川竜実
よしかわ・たつみ
昭和39年大阪府生まれ。皇學館大学大学院博士前期課程修了後、平成元年伊勢神宮に奉職。2年即位礼及び大嘗祭後の天皇(現上皇)陛下神宮御親謁の儀、5年第61回式年遷宮、25年第62回式年遷宮、31年御退位につき天皇(現上皇)陛下神宮御親謁の儀、令和元年即位礼及び大嘗祭後の天皇(今上)陛下神宮御親謁の儀に奉仕。神宮禰宜を経て現在神宮参事。平成29年神道文化賞受賞。著書に『いちばん大事な生き方は、伊勢神宮が教えてくれる』(サンマーク出版)などがある。