父・観阿弥と共に、現在まで約700年続く能の礎を築いた世阿弥。数々の傑出した能の作品のみならず、「初心忘るべからず」「一座建立」など、世阿弥が残した言葉や教えは、時代や分野を超えて不滅の輝きを放ち、いまを生きる人々を導き続けている。その能700年の歴史と伝統を継承する二十六世観世宗家である観世清和氏に、実体験を交えながら、先祖である世阿弥の実像、世阿弥が生涯を通じて目指したものについて語っていただく。
【写真=『翁』を演じる観世清和氏と後継者である三郎太氏(撮影:駒井壮介/写真提供:観世宗家)】
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二十六世観世宗家
観世清和
かんぜ・きよかず
二十六世観世宗家。重要無形文化財総合認定保持者。昭和34年生まれ。平成2年宗家継承。観阿弥・世阿弥の子孫として現代の能楽界を代表する演者。国内外の能公演はもとより、(独)日本芸術文化振興会評議員・東京藝術大学客員教授・国立能楽堂養成研修主任講師を務め、伝統芸術の保存と継承・後進の育成にあたる。(一財)観世文庫理事長、(一社)観世会理事長、(一財)日本中国文化交流協会副会長。フランス芸術文化勲章シュバリエ、芸術選奨文部科学大臣賞、紫綬褒章、JXTG音楽賞など多数受賞(章)。
観世宗家に代々、約700年受け継がれる世阿弥自筆の『風姿花伝』第六花修。世阿弥による朱入れがあり、その心が直に伝わってくる