緩和ケア医として、これまで1,000人以上もの患者を看取ってきた関本 剛氏は、2年前、自身の体もがんに侵されている事実を突きつけられた。重篤な病を抱えつつ、いまなお活動を続ける氏の心に去来するものは何か。人間の生と死を見つめてきた医師が至った境地を、自身を突き動かす思いを交えてお話しいただいた。
関本クリニック院長
関本 剛
せきもと・ごう
昭和51年兵庫県生まれ。関西医科大学卒業後、同大学附属病院、六甲病院緩和ケア内科勤務を経て、在宅ホスピス「関本クリニック」院長。緩和ケア医として1,000人以上の看取りを経験する。平成31年ステージ4の肺がんと診断され、治療に取り組みながら医師としての仕事を続ける。著書に『がんになった緩和ケア医が語る「残り2年」の生き方、考え方』(宝島社)。