広島県福山市に奇跡の塾と呼ばれる学習塾がある。その名も「フジゼミ」。非行や不登校、高校中退、偏差値30台といった生徒たちを国公立大学や難関私立大学に合格させているのだ。塾長の藤岡克義氏もかつては道を踏み外し、20歳を目前にして大学進学を決意。ゼロから人生をやり直した。その経験をいま若者たちに伝えている。藤岡氏の歩みはまさに「艱難汝を玉にす」という言葉そのものと言えるだろう。
フジゼミ塾長
藤岡克義
ふじおか・かつよし
昭和50年広島県生まれ。高校を1か月で中退後、単身東京に出て酒類販売会社に住み込みで勤務。16歳の時に交通事故で右目の視力を失い、1年遅れで入学した2度目の高校も半年で中退。様々な職業に就いた後、20歳で國學院大學経済学部に進学。㈱大林組勤務を経て、平成16年学習塾フジゼミを設立。高卒認定試験、看護師などの各種資格試験、大学受験指導を行う。著書に『大切なのは「つまずき 寄り道 回り道」』(小学館)。