2021年1月、ラグビー全国大学選手権にて強豪・早稲田大学を下して初の日本一を掴んだ天理大学。創部96年目、監督の小松節夫氏にとっては指導開始から28年目にして掴んだ栄冠だ。その苦節の歩みと共に、チームスローガン「一手一つ」に込めた思い、監督が心の支えとしてきた言葉を伺った(写真:2021年1月、全国初優勝を成し遂げた時。中央がキャプテンの松岡大和選手)。
天理大学ラグビー部監督
小松節夫
こまつ・せつお
昭和38年奈良県生まれ。天理小学校4年生の時にラグビーを始める。55年ラグビー高校日本代表。天理高校卒業後、フランスに2年間ラグビー留学し、同志社大学へ進学。日新製鋼でプレーを続け、30歳で現役引退。平成5年天理大学ラグビー部コーチに就任。7年に監督就任。