ヒルトップも浜野製作所も、もともとは小さな町工場だった。それを社会の耳目を集める有名企業に変革したのが山本昌作氏、浜野慶一氏である。ともに工場火災という危機を乗り越え、会社を大きく飛躍させてきた両氏に、これまでの道程、企業経営に掛ける熱い思いを語り合っていただいた。
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浜野製作所社長
浜野慶一
はまの・けいいち
昭和37年東京都生まれ。東海大学政治経済学部卒業後、都内の精密板金加工メーカーに就職。平成5年先代の死去に伴い浜野製作所社長に就任、設計・開発や多品種少量の精密板金加工などの他、電気自動車「HOKUSI」、深海探査艇「江戸っ子1号」の開発にも携わる。著書に『大廃業時代の町工場生き残り戦略』(リバネス出版)。
工場とは思えないほどポップでカラフルな浜野製作所の工場(上)。工場内では老若男女問わず皆がイキイキ働く(下)
HILLTOP副社長
山本昌作
やまもと・しょうさく
昭和29年京都府生まれ。立命館大学経営学部卒業後、父親が創業した山本精工所(現・HILLTOP)に入社。鉄工所でありながら、量産、ルーティンのない会社へと変革。現在では、スーパーゼネコンやウオルト・ディズニー、NASAなどの仕事も請け負っている。名古屋工業大学工学部講師。著書に『ディズニー、NASAが認めた遊ぶ鉄工所』(ダイヤモンド社)。