2021年40周年を迎えた氷菓「ガリガリ君」は、年間販売本数が4億本を超える。片や1966年に発売されたチョコレート菓子「ポッキー」は、世界売上№1(部門別)として2021年2年連続でギネス記録に認定された。「ガリガリ君」の生みの親かつ育ての親である鈴木政次氏と、江崎グリコでマーケティングを手掛ける小林正典氏による本対談。お二人が語り合うロングセラー商品を生み出した軌跡には、仕事の要諦が余すことなく詰められている。
この記事は約21分でお読みいただけます
赤城乳業元常務
鈴木政次
すずき・まさつぐ
昭和21年茨城県出身。45年東京農業大学卒業後、赤城乳業株式会社に入社。1年目から商品開発部に配属される。その後一貫して商品開発、営業に携わり、「ガリガリ君」「ガツン、とみかん」「ワッフルコーン」「BLACK」など数々のヒット商品を生み出し、国民的ロングセラーに育て上げた。現在、講演活動も幅広く展開し、「講演依頼.com」の依頼ランキングで殿堂入りを果たす。著書に『スーさんの「ガリガリ君」ヒット術』(ワニブックス)がある。
江崎グリコ チョコレート・ビスケットマーケティング部部長 小林正典こばやし・まさのり昭和46年大阪府生まれ。平成6年新卒で江崎グリコに入社。9年間営業職に従事後、マーケティング職へ異動。3年後に「おつまみスナック」という新ジャンルを生み出す。チョコレート部門に異動後は、売り上げが横ばいだった定番商品「ポッキー」の売り上げを5年間で50億円伸ばした他、数々のヒット商品を手掛けた。著書に『結果を出すのに必要なまわりを巻き込む技術』(ポプラ社)がある。