いま日本は確実に亡国の道を辿っている――。そう警鐘を鳴らすのが、国土技術研究センター国土政策研究所長の大石久和氏と、京都大学教授で内閣参与の藤井 聡氏である。ともにインフラ整備など国づくりの根幹を担う国土学の専門家であり、科学者であるお二人に、日本を待ち受ける恐るべき未来、そして日本を救うための国家百年の計を縦横に語っていただいた。
国土技術研究センター/国土政策研究所長
大石久和
おおいし・ひさかず
昭和20年兵庫県生まれ。45年京都大学大学院工学研究科修士課程修了。建設省入省。平成11年同省道路局局長。14年国土交通省技監。一般社団法人全日本建設技術協会会長、京都大学大学院経営管理研究部特命教授などを兼務。公益財団法人土木学会第105代会長。専攻は国土学。著書に『「危機感のない日本」の危機』(海竜社)などがある。
【図Ⅰ】
【図Ⅱ】
【図Ⅲ】
京都大学教授/内閣官房参与
藤井 聡
ふじい・さとし
昭和43年奈良県生まれ。京都大学卒業、同大学院修了後、同大学助手、助教授、東京工業大学助教授、教授を経て、平成21年京都大学大学院教授。専門は国土政策、経済政策、防災政策などの公共政策論。24年より内閣官房参与。15年土木学会論文賞、19年文部科学大臣表彰・若手科学者賞、日本学術振興会賞など受賞多数。著書に『「10%消費税」が日本経済を破壊する︱今こそ真の「税と社会保障の一体改革」を』(晶文社)などがある。