昭和26年、志に燃える関西の青年たちが碩学·安岡正篤師を招き「先哲講座」をスタートさせた。師の講話内容は『活学』(全3篇)という本に纏まり、その一部は後に致知出版社から『活学講座』『洗心講座』『照心講座』の人間学講話3部作として出版された。そこに示された古聖先賢の数々の教えは、人間が未来をひらく上での大切な指針となるものである。3部作が伝えるメッセージを郷学研修所所長・荒井 桂氏に語っていただいた。
公益財団法人郷学研修所、安岡正篤記念館副理事長兼所長
荒井 桂
あらい・かつら
昭和10年埼玉県生まれ。東京教育大学文学部卒業(東洋史学専攻)。以来40年間、埼玉県で高校教育、教育行政に従事。平成5年から10年まで埼玉県教育長。在任中、国の教育課程審議会委員並びに経済審議会特別委員等を歴任。16年6月以来現職。安岡教学を次世代に伝える活動に従事。著書に『「格言聯璧」を読む』『「資治通鑑」の名言に学ぶ』『山鹿素行「中朝事実」を読む』『「小學」を読む』『安岡教学の淵源』(いずれも致知出版社)など。