〝人生百年時代〟を迎え、第二、第三の人生をどう生きるかが切実に問われている。そんな中、2021年100歳を迎えた横浜市在中の蒲田敏子さんは、病気知らず医者知らずで、いまなお鎌倉彫の師範や地元コーラス隊のメンバーとして生涯現役の充実した毎日を送っている。楽しいこと、苦しいこと、辛いこと……100年の人生の山坂を越えてきた蒲田さんが語った、いつまでも健康でイキイキ輝いて生きる要諦とは——。
鎌倉彫師範
蒲田敏子
かつきた・としこ
大正10年神奈川県横浜生まれ。昭和9年横浜市立大岡尋常小学校卒業。14年神奈川県立横浜第一高等女学校(現・県立平沼高校)、16年神奈川県女子師範(現・横浜国立大学教育学部)卒業後、横浜市立磯子尋常高等学校教諭。30年より和田翡峰氏に、43年より星野光雄氏に鎌倉彫を師事。同年鎌倉彫菊花賞受賞。50年鎌倉彫師範免許。59年アメリカ大使公邸にて小作品展・デモンストレーション。