陶芸家の河井寛次郎と濱田庄司、そして木版画家の棟方志功。いずれも我が国の芸術史に偉大な足跡を残したその道の達人である。3人はいかにして卓越した業績を残したのか。令孫である石井頼子氏、鷺珠江氏、濱田琢司氏を通じ、三人三様の人生を辿りつつ探る、運命をひらく心得。
棟方志功研究家
石井頼子
いしい・よりこ
昭和31年東京都生まれ。母は棟方志功の長女けよう。54年慶應義塾大学文学部卒業。平成23年の閉館まで学芸員として棟方版画美術館に勤務。棟方研究を専門に、講演会、執筆活動、展覧会監修、書簡整理などに携わる。令和5年「生誕120年棟方志功展」に学術協力。最近著『てのひらのなかの神羅万象 棟方志功作品集』(東京美術)。
河井寬次郎記念館学芸員
鷺 珠江
さぎ・たまえ
昭和32年京都府生まれ。河井寬次郎の一人娘・須也子の三女として生まれる。同志社大学文学部卒業後、河井寬次郎記念館学芸員として勤務。祖父・寬次郎にまつわる展覧会の企画、監修や出版、講演会、資料保存などにも携わる。