〝天孫降臨の地〟〝神々の里〟として知られる宮崎県高千穂。いまから約1900年前、垂仁天皇の時代に創建され、高千穂八十八社の総社として鎮座するのが高千穂神社である。宮司を務める後藤俊彦氏はこのたび神職に就いて50年の節目に、神社界最高位の称号「長老」を授与された。後藤氏と親交が深く、日本の歴史や伝統文化に精通している自由民主党の参議院議員・山谷えり子氏と共に、記紀神話を繙きながら日本人の精神・生き方の源流を辿っていく。
高千穂神社宮司
後藤俊彦
ごとう・としひこ
昭和20年宮崎県高千穂町生まれ。43年九州産業大学商学部卒業後、参議院議員秘書となる。國學院大學神道学専攻科並びに日本大学今泉研究所を卒業し、56年高千穂神社禰宜を経て宮司に就任。同神社に伝わる国指定重要無形民俗文化財「高千穂夜神楽」のヨーロッパ公演を二度にわたって実現。62年神道文化奨励賞受賞。神道政治連盟副会長、高千穂町観光協会会長などを歴任。令和3年神社本庁より神社界最高位の「長老」を授与される。著書に『神と神楽の森に生きる』(春秋社)など。
参議院議員
山谷えり子
やまたに・えりこ
昭和25年東京都生まれ。48年聖心女子大学卒業後、新聞記者、テレビキャスター、コラムニストとして活躍。平成12年衆議院議員初当選。16年参議院議員(全国比例区)当選。第一次安倍内閣では総理大臣補佐官(教育再生担当)として60年ぶりの教育基本法改正に尽力。第二次・第三次安倍内閣では、国家公安委員会委員長、拉致問題担当大臣、海洋政策・領土問題担当大臣、国土強靱化担当大臣、内閣府特命担当大臣(防災)として入閣。著書に『新しい「日本の歩き方」』(扶桑社)など。