全国2万店舗を超える日本最大のコンビニチェーン「セブン-イレブン」。100円ショップの先駆けであり、業界トップの規模を誇る「ザ・ダイソー」。それぞれの小売店をゼロから創り上げてきた経営者、それが鈴木敏文氏と矢野博丈氏である。猛反発を受けながらも、既存の常識や慣習を打破してきた鈴木氏と、夜逃げ1回・転職9回・火事1回というどん底から這い上がってきた矢野氏が語り合う「無から有を築いてきた挑戦の軌跡」「不可能を可能に変える経営哲学」とは――。
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セブン&アイ・ホールディングス名誉顧問
鈴木敏文
すずき・としふみ
1932年長野県生まれ。1956年中央大学経済学部卒業後、東京出版販売(現・トーハン)に入社。1963年ヨーカ堂(現・イトーヨーカ堂)に転職。1973年セブン-イレブン・ジャパンを設立し、コンビニエンスストアを全国に広め、日本一の流通グループとして今日まで流通業界を牽引する。2003年イトーヨーカ堂及びセブン-イレブン・ジャパン会長兼CEO就任。同年、勲一等瑞宝章受章、中央大学名誉博士学位授与。2016年5月より現職。著書に『わがセブン秘録』(プレジデント社)など多数。
大創産業会長
矢野博丈
やの・ひろたけ
1943年広島県生まれ。1966年中央大学理工学部卒業。学生結婚した妻の家業を継いだものの、3年足らずで倒産。その後、9回の転職を重ね、1972年雑貨の移動販売を行う矢野商店を夫婦で創業。1977年大創産業設立。1987年「100円SHOPダイソー」1号店が誕生する。1991年初の直営店を香川県高松市にオープン。1999年売上高 1,000億円を突破。2000年『企業家倶楽部』主催の「年間優秀企業家賞」を受賞。2018年売上高4,548億円で業界シェア56%の業界トップ企業である。2018年3月より現職。