「10年偉大なり、20年畏るべし、30年にして歴史なる」。
「日本を美しくする会」設立者でイエローハット創業者でもある鍵山秀三郎氏が好んで口にする中国の格言である。
その言葉の如く1993年にスタートした「日本を美しくする会」は今年(2023年)30周年の節目を迎えた。鍵山氏に長年薫陶を受け、いまも日々掃除の実践に当たる利哲雄、田中義人、縄田良作の三氏に、出逢いによって育まれていった同会の歩みや、鍵山氏からの学びなどを語り合っていただいた。
日本を美しくする会会長
利 哲雄
とし・てつお
昭和30年鹿児島県生まれ。53年、兄が起業した日本企画入社。平成20年より社長。平成5年鍵山秀三郎氏との出逢いで掃除に目覚め、駅前早朝清掃などに取り組む。29年「日本を美しくする会」会長に就任。
日本を美しくする会顧問
田中義人
たなか・よしひと
昭和22年岐阜県生まれ。44年日本大学卒業。プリント基板製造の東海神栄電子工業を創業。平成3年鍵山秀三郎氏との出逢いによって掃除を開始。5年鍵山氏と共に「掃除に学ぶ会」を立ち上げる。「日本を美しくする会」会長として国内外への掃除道の普及に尽力。現在は顧問。