去る2016年、バレーボール全日本女子、サッカー日本女子代表に、揃って女性の監督が就任した。片やオリンピックでの金メダル獲得が至上命令だった全日本で鎬を削ってきた中田久美さんと、日本代表の創設期から女子サッカーの発展に力を尽くしてきた高倉麻子さんのお二人だ。再び日本チームを世界の頂点に立たせるべく奔走する両監督に、これまでの歩みを振り返っていただくとともに、選手指導に懸ける思いを語り合っていただいた。
バレーボール全日本女子監
中田久美
なかだ・くみ
昭和40年東京都生まれ。15歳でバレーボール全日本女子に初選出。高校卒業後、日立製作所に入社。セッターとして3度五輪に出場し、ロサンゼルス五輪で銅メダルを獲得。平成23年久光製薬スプリングスのコーチを経て、翌年監督に就任。在籍中、国内の主要大会すべてでチームを優勝に導く。28年バレーボール全日本女子監督に就任。
サッカー日本女子代表監督
高倉麻子
たかくら・あさこ
昭和43年福島県生まれ。15歳でサッカー日本女子代表に初選出される。高校2年生から読売日本サッカークラブ・ベレーザ(現・日テレ・ベレーザ)でプレー。日本女子代表では通算79試合に出場し、歴代7位の29得点を記録。平成26年監督として17歳以下の女子ワールドカップで日本を初優勝に導く。28年サッカー日本女子代表監督に就任。