かつて世界の経済を席巻した日本のGDPが、ドイツに抜かれ4位に後退した。我が国の衰退ぶりを象徴する出来事と言えよう。折しも国外各地では戦禍が広がり、日本を取り巻くアジアでも緊張は高まりつつある。この困難な状況下で、日本はいかに活路を見出せばよいのだろうか。航空自衛隊の最高幹部を務め、国の実情や国際情勢を熟知する田母神俊雄氏が提示する、我が国の真の自立を実現するための処方箋。
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第29代航空幕僚長
田母神俊雄
たもがみ・としお
昭和23年福島県生まれ。防衛大学校卒業後、航空自衛隊入隊。航空幕僚監部装備部長、統合幕僚学校長、航空総隊司令官を経て、平成19年第29代航空幕僚長に就任。20年退官。現在は危機管理、政治、国際情勢分析の専門家として、講演、著作活動を行う。著書に『大東亜戦争を知らない日本人へ』(ワニブックス)『国家の本音』(徳間書店)など。