「哲学者の代名詞」として、その名を知らない人はいない古代ギリシアの哲人・ソクラテス。しかしソクラテス自身は一冊の著者も残しておらず、彼の教えは弟子たちによって受け継がれ、現代にまで伝えられてきた。ソクラテスの生涯、そしてその弟子たちとの交流から私たちが学ぶべきことを、上智大学教授の荻野弘之氏に豊富な逸話を交えて語っていただいた。
上智大学教授
荻野弘之
おぎの・ひろゆき
昭和32年東京都生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。同大学院博士課程中退。同大学教養学部助手、東京女子大学専任講師・助教授、上智大学文学部助教授を経て、平成11年より現職。『哲学の原風景』『哲学の饗宴』(ともにNHKライブラリー)など著書多数。