京都大学の人気NO.1教授として長年教鞭を執った火山学者の鎌田浩毅氏。専門は地球科学でありながら、氏の著作は勉強術や読書術まで幅広いテーマで執筆されている。その博学多才さはいかにして磨かれたのか。氏の読書遍歴を辿りながら、人生を豊かにするヒントを探る。
この記事は約12分でお読みいただけます
京都大学名誉教授
鎌田浩毅
かまた・ひろき
昭和30年東京都生まれ。54年東京大学理学部地学科卒業。通産省地質調査所に18年間務めた後、41歳の時に京都大学大学院人間・環境学研究科教授に。地球科学、火山学、科学教育が専門の理学博士。京大の講義は毎年数百人を集める人気で教養科目1位の評価。「科学の伝道師」としてマスコミでも明解に解説をする。令和3年定年退官し、防災や減災の啓発に一層力を注いでいる。著書は『新版 一生モノの勉強法』(ちくま文庫)『火山噴火』(岩波新書)『理科系の読書術』(中公新書)『座右の古典』(ちくま文庫)『武器としての教養』(MdN新書)など。