世界は激しく揺れ動き、国政は混迷の度を深めている。我が国がこの厳しい試練を乗り越え、真に幸福な国家となるために成すべきことは何か。数々の論説を通じて日本の進むべき道を提言し続けてきた小堀桂一郎氏と田久保忠衛氏が語り合う、幸福な国・日本を実現する道。
2022年、20か国・地域首脳会議(G20サミット)に合わせインドネシアで会談した中国の習近平国家主席(左)とアメリカのバイデン大統領 ©AFP=時事
東京大学名誉教授
小堀桂一郎
こぼり・けいいちろう
昭和8年東京生まれ。33年東京大学文学部独文学科卒業。36~38年旧西ドイツ・フランクフルト市ゲーテ大学に留学。43年東京大学大学院博士課程修了、文学博士。東京大学助教授、同教授、明星大学教授を歴任。現在は東京大学名誉教授。著書に『さらば東京裁判史観』(PHP研究所)『皇位の正統性について』(明成社)『歴史修正主義からの挑戰』(経営科学出版)など。
杏林大学名誉教授
田久保忠衛
たくぼ・ただえ
昭和8年千葉県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、昭和31年時事通信社に入社。ハンブルク特派員、那覇支局長、ワシントン支局長、外信部長などを務める。平成4年から杏林大学社会科学部(現・総合政策学部)で教鞭を執り、22年より現職。国家基本問題研究所副理事長。日本会議会長。著書に『新しい日米同盟』(PHP新書)『激流世界を生きて』『憲法改正、最後のチャンスを逃すな!』(共に並木書房)など。