独自の製造・販売一体型のビジネスモデルを構築し、右肩上がりの成長を遂げる業務スーパー。創業者の沼田昭二氏は現在、経営母体である神戸物産の経営から離れ、地熱発電を柱とした再生可能エネルギー事業に取り組んでいる。その決断の背景にあるのは日本のエネルギー自給率、食料自給率を何とか向上させたいという氏の大義である。一大事業に不退転の決意で臨む沼田氏の歩みや仕事観を、沼田氏と共に事業を展開している良知経営社長・濵田総一郎氏にお聞きいただいた。
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町おこしエネルギー会長兼社長
沼田昭二
ぬまた・しょうじ
昭和29年兵庫県生まれ。兵庫県立高砂高校卒業後、三越に入社。56年食品スーパー創業。60年神戸物産設立。平成12年業務スーパー1号店をオープン。以来、フランチャイズ方式で全国展開を図り現在1,000店舗以上を超える。外食産業や全国に20を超える食品工場も運営。28年神戸物産の経営を離れて町おこしエネルギーを設立。食料、エネルギーの自給率アップを大義に再生可能エネルギー事業に取り組む。
良知経営社長
濵田総一郎
はまだ・そういちろう
昭和30年鹿児島県生まれ。武蔵大学卒業。東武鉄道勤務を経て帰郷し、家業の立て直しに尽力。平成3年独立してパスポートを創業、社長に就任。令和3年に18社を擁するホールディング体制に移行。良知経営グループの代表を務める。著書に『尊ぶは志』(致知出版社)。