「知の巨人」「稀代の碩学」と称された上智大学名誉教授・渡部昇一氏。2017年4月17日に86歳で天寿を全うされたが、いまなお多くの人を感化して已まない。氏の直弟子として専門の英語学に留まらず、古典・歴史・哲学などを通して人生観・仕事観を築いてきた江藤裕之氏に、恩師の忘れ得ぬ教えや思い出を辿りつつ、恩師に学んだ自己修養と読書のあり方を語っていただいた。
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東北大学大学院教授
江藤裕之
えとう・ひろゆき
昭和38年福岡県生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業。同大学院にて社会学、英米文学の修士課程を修了後、アメリカのジョージタウン大学に留学。ジョージタウン大学よりPh.D.、上智大学より博士(文学)を取得。渡部昇一氏に英語学を師事。平成25年より東北大学大学院国際文化研究科教授。共著書に『グローバル・エリート教育』(PHP研究所)『学びて厭わず、教えて倦まず〝知の巨人〟渡部昇一が遺した学ぶべきもの』(辰巳出版)など。