事業会社として戦後最大の2兆3,000億円の負債を抱え、経営破綻した日本航空(JAL)を、稲盛和夫氏とともに奇跡ともいえる再生に導いた大田嘉仁氏。西園寺公望を学祖とし、来年創立120年を迎える京都私学の雄・立命館理事長として、数々の改革に邁進してきた森島朋三氏。それぞれの道で既存の枠を打ち破ってきたお二人に、師と仰いだ稲盛和夫氏の教えを交え、いま求められるリーダー像、人生を成功に導く要諦を語り合っていただいた。
京セラ 元取締役執行役員常務、日本航空元専務執行役員
大田嘉仁
おおた・よしひと
昭和29年鹿児島県生まれ。53年立命館大学卒業後、京セラ入社。平成2年米国ジョージ・ワシントン大学ビジネススクール修了(MBA取得)。秘書室長、取締役執行役員常務などを経て、22年12月日本航空専務執行役員に就任(25年3月退任)。27年12月京セラコミュニケーションシステム代表取締役会長に就任、29年4月顧問(30年3月退任)。現職は、稲盛財団監事、学校法人立命館評議員、日本産業推進機構特別顧問。著書に『JALの奇跡』(致知出版社)がある。
学校法人立命館理事長
森島朋三
もりしま・ともみ
昭和36年大阪府生まれ。61年立命館大学産業社会学部卒業後、京都・大学センター(現・公益財団法人大学コンソーシアム京都)などを経て、学校法人立命館に入職。平成8年から16年まで京都・大学センターに出向。その後、総務部長、常務理事、専務理事等を経て、29年7月より現職。