京セラやKDDIを一代で世界的企業に育て上げたのみならず、不可能といわれた日本航空(JAL)の再建を3年弱で成し遂げた稀代の名経営者、稲盛和夫氏。惜しくも2022年8月に90歳で亡くなられたが、その教えはますます輝きを放ち、私たちの行く道を照らしてくれている。それぞれ50年と30年、稲盛氏の薫陶を受けてきた石田昭夫氏と大田嘉仁氏が語り合う実体験から掴んだ稲盛哲学の神髄、人生・仕事を発展させる極意──
日本産業推進機構副会長
石田昭夫
いしだ・あきお
昭和17年東京都生まれ。ウッドベリー大学国際経営学部卒。平成13年メリルリンチ日本証券株式会社副会長。18年TPGキャピタル株式会社日本副会長。平成24年株式会社日本産業推進機構を設立し、副会長に就任。平成4年7月に稲盛和夫氏に学ぶ「盛和塾」に入塾、28年4月から30年3月まで盛和塾東京の筆頭代表世話人を務める。
日本航空元会長補佐専務執行役員
大田嘉仁
おおた・よしひと
昭和29年鹿児島県生まれ。53年立命館大学卒業後、京セラ入社。平成2年米国ジョージ・ワシントン大学ビジネススクール修了(MBA取得)。秘書室長、取締役執行役員常務などを経て、22年日本航空会長補佐専務執行役員に就任(25年退任)。27年京セラコミュニケーションシステム代表取締役会長に就任。現職は、MTG取締役会長、学校法人立命館評議員、鴻池運輸取締役、新日本科学顧問、日本産業推進機構特別顧問など。著書に『JALの奇跡』(致知出版社)、『稲盛和夫 明日からすぐ役立つ15の言葉』(三笠書房)などがある。
稲盛和夫
いなもり・かずお
日本航空(JAL)の入社式にて、社員らが投げた紙飛行機を拾う稲盛和夫氏 ©時事通信フォト 昭和7年鹿児島県生まれ。鹿児島大学工学部卒業。34年京都セラミック(現・京セラ)を設立。社長、会長を経て、平成9年より名誉会長。昭和59年には第二電電(現・KDDI)を設立、会長に就任、平成13年より最高顧問。22年には日本航空会長に就任し、27年より名誉顧問。昭和59年に稲盛財団を設立し、「京都賞」を創設。毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった方々を顕彰している。また、若手経営者のための経営塾「盛和塾」の塾長として、後進の育成に心血を注ぐ。令和4年逝去。著書は『人生と経営』『「成功」と「失敗」の法則』『成功の要諦』『致知新書 何のために生きるのか』『稲盛和夫一日一言』(いずれも致知出版社)など多数。