童門冬二氏と三戸岡道夫氏。ともに卒寿を迎えた現役作家である。長年、歴史と人物の本質を追い求め、いまなお様々な発見に感動と驚きがあるという。ともにサラリーマンから作家生活に入り、90代のいまどのような人物の生き方や言葉が心に響くのか。そこからどのような人生の法則が見えてきたのか。長年の知己であるお二人に、縦横に語り合っていただく。
上杉鷹山
作家
童門冬二
どうもん・ふゆじ
昭和2年東京生まれ。東京都庁にて広報室長、企画調整局長を歴任後、54年に退職。本格的な作家活動に入る。第43回芥川賞候補。平成11年勲三等瑞宝章を受章。著書は代表作の『小説 上杉鷹山』(学陽書房)をはじめ、『人生を励ます太宰治の言葉』『楠木正成』『水戸光圀』(いずれも致知出版社)『歴史の生かし方』『歴史に学ぶ「人たらし」の極意』(ともに青春出版社)など多数。
作家
三戸岡道夫
みとおか・みちお
昭和3年静岡県生まれ。師範学校を経て、28年東京大学法学部卒業。協和銀行副頭取を最後に作家活動に入る。本名は大貫満雄。著書に『親子で学びたい二宮金次郎伝』(致知出版社)『二宮金次郎の一生』『すべての日本人に二宮金次郎71の提言』などの伝記の他、『修羅の銀行』(いずれも栄光出版社)など、銀行員時代の経験をもとにしたビジネス小説も手掛ける。