年間約1万3,000台の廃棄自動車を処理し、エンジンや部品を甦らせ、世界80か国に輸出している会宝産業。22歳の若さで同社を立ち上げ、金沢の小さな解体屋から静脈産業のパイオニアと称されるグローバル企業へと発展させてきたのが近藤典彦氏である。世界のため、未来の子供たちのため、地球環境の改善に取り組む近藤氏の姿は、まさに青雲の志そのものと言えるだろう。
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会宝産業会長
近藤典彦
こんどう・のりひこ
昭和22年石川県生まれ。実践商業高等学校(現・星稜高等学校)卒業後、実家の味噌麹店勤務を経て、東京の自動車解体業で修業を積む。44年郷里に戻り、22歳で有限会社近藤自動車商会を設立。平成4年会宝産業株式会社に改組。使用済み自動車のエンジンや部品などを世界80か国に輸出。27年より現職。自動車リサイクルを通じた環境保全への貢献を目的とする内閣府認証NPO法人RUMアライアンス代表理事も務める。著書に『エコで世界を元気にする!』(PHP研究所)がある。