全盲のヴァイオリン奏者・穴澤雄介氏は、心臓と両目に障碍を抱えて生まれた。闘病や家庭崩壊、極貧生活などその歩みは壮絶そのものである。しかし、穴澤氏は次々と襲いかかる苦難の中で知恵を生み出し、音楽家としての人生を明るく切り拓いていった。活動を通して多くの人に感動と勇気を与え続ける氏に、今日までの歩みを振り返っていただいた。
ヴァイオリン奏者
穴澤雄介
あなざわ・ゆうすけ
昭和50年千葉県生まれ。心臓と目に障碍をもって生まれ、高校時代にほぼ視力を失う。筑波大学附属盲学校高等部本科音楽科、同専攻科音楽科卒業。ライブ活動の他、学校関係を中心に講演活動を行う。作曲・編曲家、テレビでのコメンテーター、ラジオのパーソナリティーなど幅広い分野で活動中。著書に『光をみつける~全盲ヴァイオリニストからのメッセージ』(ぱるす出版)。ドキュメンタリー映画『光をみつける』が現在、各地で上映されている。